この記事では、フリーゲーム『せや、ひとりかくれんぼでもしたろ』についてネタバレありのレビューをしていきたいと思います。こちらのゲームは「やきうみん」が軽い気持ちでひとりかくれんぼをしてしまうホラーゲームです。
⚫︎ひとりかくれんぼを題材にしたホラーに興味がある人
⚫︎可愛らしさとホラー感の入り混じったゲームをプレイしたい人
⚫︎『せや、ひとりかくれんぼでもしたろ』のレビューを知りたい人
※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。
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『せや、ひとりかくれんぼでもしたろ』あらすじ
主人公の「やきうみん」(やきう)は興味本位で「ひとりかくれんぼ」を実行してしまう。ネットで調べた通りに進め、ひとりかくれんぼに使用したぬいぐるみを燃やそうとしたがぬいぐるみはどこにも無かった。やきうみんはこの後一体どうなってしまうのだろうか…?
『せや、ひとりかくれんぼでもしたろ』ゲーム情報
ジャンル:ホラーアドベンチャー
制作者:ワイはやきう
プレイ時間:30分程度
エンディング:1種類(分岐なし)
▼以下のサイトからDL可能(ノベルゲームコレクション・ふりーむ)
ノベルゲームコレクション
ふりーむ
ゲームの評価・特徴
可愛らしいが何とも言えない不気味さが含まれたイラスト
主人公のやきうみんや友達の原住民のイラストは可愛らしいため、ホラーゲームのわりにはプレイする心理的ハードルが低めのように感じるが、イラストのタッチがどことなく不気味さを感じさせていたり、「やきうみんの目の黒目が異様に大きくなる」「突然機械音声で免責事項が流れ始める」「やきうみんの手として出てくる画像の手が真っ赤」など、唐突に現れるホラー演出がこの作品の怖さをより引き立てている。
奇妙な終わり方をする上に考察しがいのあるストーリー
この作品は都市伝説ひとりかくれんぼがメインの題材となっているが、ストーリーの終わり方はひとりかくれんぼとはまた別の都市伝説や怪奇現象の存在を匂わせるものとなっている。真相がわかりそうであまりよくわからないという、まるで世にも奇妙な物語のようなミステリアスな終わり方をしているところが、考察のしがいがあって面白い。
『せや、ひとりかくれんぼでもしたろ』ストーリーと考察
ひとりかくれんぼを実行したやきうは何故かぬいぐるみの中に意識が入ってしまい、友人の「原住民」がひとりかくれんぼをする際の道具として使われてしまったという夢を見る。これだけだとよくある夢オチストーリー、「ひとりかくれんぼは危険だからやってはいけない」という教訓のように思える。しかし話はここでは終わらない。
原住民とやきうの2人が会話している途中で、突然やきうが消えてしまうのだ。そして原住民はずっと誰もいない部屋で1人話し続けていたこと、鏡に向かって話しかけるという都市伝説の話をしていたことが判明する。
やきうは一体どこに行ってしまったのか?やきうが消えてしまったこととひとりかくれんぼに関係はあるのか?など色々と気になるところはあるが、おそらくやきうは原住民が鏡に向かって話しかけるという都市伝説を実行し続けた結果として生まれてしまったイマジナリーフレンドなのではないかと考えている。
そうなると、最初にやきうが主人公として出てきてひとりかくれんぼを実行し続けていたシーンは何だったのか?という疑問も湧いてくるが、やきうがひとりかくれんぼについて色々と調べて実行に移したことは全て原住民の想像の出来事なのではないだろうか。「鏡に向かって話しかける」という都市伝説を試した結果、やきうという実在しない友人のために別の都市伝説を実行し続けていき、次第に都市伝説の沼にはまっていく原住民の姿さえ想像できてしまいそうでゾッとしてしまう。
おわりに
・都市伝説を題材にしたホラーゲームに興味がある人におすすめできる。
ひとりかくれんぼを題材としたホラーゲームは多数ありますが、その中でもひとりかくれんぼ以外の都市伝説の存在や怖さも感じることができる作品です。気になった方はぜひプレイしてみて下さい。
最後までお読み下さりありがとうございました。