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【コンビニに来る常連さん】ゲームレビュー/日常に潜む危険…

※本ページにはプロモーションが含まれている場合があります。

この記事では、短編ホラーノベル『コンビニに来る常連さん』についてネタバレありのレビューをしていきたいと思います。

この記事はこんな人におすすめ!

⚫︎身近でも起こりそうな内容を題材にしたホラーノベルが読みたい人

⚫︎ヒトコワ系のストーリーが好きな人

⚫︎『コンビニに来る常連さん』のレビューを知りたい人

※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

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『コンビニに来る常連さん』あらすじ

主人公である大学生の「真奈美」はコンビニでアルバイトをしている。いつも来てくれる常連のお客さんがいるのだが、何だか様子がおかしい。真奈美の平和な日常が少しずつ侵食されていく…。

『コンビニに来る常連さん』ゲーム情報

ジャンル:ホラーノベル

制作者:ながまる

プレイ時間:1時間程度(全エンディングを回収する場合はもっとかかる)

エンディング:5種類(HAPPY END1・BAD END4)

▼以下のサイトからDL可能(ノベルゲームコレクション)

ゲームの特徴・評価

現実味の強いリアルな言動がより恐怖感を与えている

主人公はコンビニでバイトしており、そこに来る常連客によって平和な日常を壊されていくことになる。コンビニでの勤務経験がある人はもちろん、接客業など客個人に関わる機会の多い職業を経験している人とってはかなり身近に感じてしまうシチュエーションではないだろうか。「こんな人いるわけないだろう」という言動と「いや、こんなことをする人も実際にいるのではないか…?」と思わせるような言動が絶妙に混ざり合っており、よりリアルな恐怖を感じてしまう。

「結局は人間が一番怖い」ことがよくわかるストーリー

エンディングによっては「時間のループ」など現実ではありえないようなことが起こるホラー要素があるものの、基本的には怪異や幽霊が出るわけではなく「人間による迷惑行為や犯罪行為」によって主人公は精神的に追い詰められていく。

怪異や幽霊も人間の常識が通じずどのように対処していいかわからない部分はあるが、人間も常識が通じない人がおりそのような人間が結局一番怖い上に、誰もが遭遇し得る可能性がある恐ろしい存在であるということを改めてプレーヤーに植え付けてくるようなストーリーだ。

『コンビニに来る常連さん』ストーリーについて

この物語は「相手をどの程度信じるのが正しいのか?」ということをプレーヤーに問いかけてくるような内容だ。

主人公の真奈美は、常連客の「林」が自身がコンビニで働き始めた当初から応援してくれていた客だからできる限り信用したい・きっと良い人なのだろうと思いたいという気持ちが強く、それが原因で店長への報告や対処が遅れた部分があった。しかし実際の林は最初から真奈美に対して下心しかなく、真奈美の思うような純粋な応援の気持ちなど無い最低な人間だった。

さらに林は真奈美がシフトに入っている日は必ず来る・何故か真奈美の誕生日を知っているという不可解な点があり、初めから何かしらの方法で真奈美の個人情報を入手していたのだろう。実際に林は真奈美のことを盗撮していたことが判明しており、ゲーム内では言及されなかったものの、コンビニのバックヤードや真奈美の部屋が盗聴されていた可能性もある。

もちろん他者と信頼関係を築いていかなかれば進まないこともあり、人を100%信用しないというのも寂しすぎる。しかしよく知らない相手を迂闊に信用するのは危険であり、きっとこの人は良い人だろうと思いたい気持ちが裏切られることもある。

最も悪いのは当然危害を加えてくる人間側であるにもかかわらず、自身が十分に警戒しなくてはならないという理不尽さも感じるようなストーリーだ。

おわりに

☆『コンビニに来る常連さん』の良いところ

・手軽にホラーノベルを読みたい人におすすめできる。

・「誰もが経験するかもしれない状況」というリアルな恐怖を味わうことができる。

 

△『コンビニに来る常連さん』の気になるところ
・対人関係において同様のトラウマがある人は閲覧注意。

 

内容が非常にリアルで怖いストーリーですがエンディングが5種類もあり、やり込み要素抜群の作品ですので気になった方はぜひプレイしてみて下さい。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。