今回はCentipede630 Kosai / 赤狐P様が制作された「ぼくのえにっき」の紹介とネタバレありのレビューをしていきたいと思います。このゲームは子供が書いたと「思われる」日記を読んでいくホラーゲームです。
●数分でプレイできる手軽なホラーゲームを楽しみたい人
●「意味がよくわからないからこそ怖い」というタイプの恐怖を味わいたい人。
●「ぼくのえにっき」のレビューやプレイした感想を知りたい人
※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。
「ぼくのえにっき」あらすじ
夏休みの出来事について、ある子供が書いたと「思われる」絵日記をひたすら見ていくお話。
「ぼくのえにっき」は何でプレイできる?
このゲームはノベルゲームコレクション・ふりーむにてプレイ可能です。
ノベルゲームコレクション
ふりーむ
ゲームの特徴・評価
子供が書いたと思われる絵日記をひたすら読み進めていくゲーム
・プレイ時間は5分程度。
・エンディングは分岐なしの1種類。
・ゲーム内BGMが無く、プレイ中は日記のページをめくる音だけが響くところがよりいっそう絵日記の不気味さを引き立てている。
絵日記のあらゆる部分に不穏な要素が散りばめられている
タイトル名は可愛らしく、一見すると子供が書いた普通の絵日記のように見えますが、名前の部分が黒く塗りつぶされていたり、人の顔もほぼ全て黒く塗りつぶされているなど、何とも形容しがたいような不気味さや恐怖感を覚える要素が日記のいたるところにあります。そして、一つ気になり始めると日記の中のあらゆる絵や文章の書き方が全て怪しく見えてきて、読み進めるほどに恐怖が増していくような内容になっています。
抽象的な絵が多く想像の余地が大きい
絵日記に描かれている絵はどれも抽象的なものが多く、見方によっては様々な捉え方ができそうなものばかりです。プレーヤーの想像の余地が大きいからこそ、「この描写はこういうことがあったと言いたいんだろうか?」「この絵はもしかしてこれを表しているのでは…」といった解釈が色々とできます。さらに絵日記の最後にはこの日記を書いた人物に関する情報が書いてあり、そこから書き手に起きていた事実がわかるため「そういうことだったのか」と最後にはしっかり納得することができます。
「ぼくのえにっき」ストーリーの感想
5分程度で非常に気軽に読むことができる内容にもかかわらず、日記1枚1枚の中に濃厚な狂気が詰まっているかのようでした。物語の一番最後にこの絵日記を書いた人物が大人であることや、ある理由でおかしくなりおそらく幻覚や幻聴に悩まされていたことが判明します。(おかしくなった理由は実際に書くと何かしらに引っかかりそうなので割愛します)
書き手に起きていた事実を知ると、「すいかを食べたら人が少なくなった」「作ったお菓子の材料にサナダムシが入っている」といった、怪しすぎる文章の理由が恐ろしい事実に基づくものであることや、日記の書き手からは不気味すぎる絵の通りに実際人や物が見えていたであろうことがわかり、思わずゾッとしてしまいました。
おわりに
数分で読める短い物語ですが、がっつりと恐怖を味わうことができ、まさに「狂気の詰め合わせセット」のような日記をゲーム内で味わうことができます。手軽にプレイできてしまいますので、ぜひ一度やってみることをおすすめします!
最後までお読み下さりありがとうございました。