今回は「コエヲタヨリニ。」の続編となるADVゲーム「コエヲタヨリニ。SP」を紹介し、そのレビューと感想を書いていきたいと思います。この作品では音声のみを手掛かりとして、監禁された主人公が脱出を目指します。
・緊張感のあるサスペンス系のゲームを探している人
・音声のみを手掛かりに謎を解くADVゲームをプレイしてみたい人
・「コエヲタヨリニ。SP」のゲーム評価やプレイした感想が知りたい人
※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。
「コエヲタヨリニ。SP」あらすじ
気付けば主人公は見知らぬ部屋に閉じ込められており、拘束され身動きが取れなくなっていた。唯一電話で繋がった女性「北野愛実」が主人公に代わって建物内を探索し、主人公の拘束具の鍵を探す。「電話の声」から得られる情報だけを手掛かりに、主人公は女性との脱出を目指していく。
「コエヲタヨリニ。SP」は何でプレイできる?
このゲームはSteam・スマホアプリでプレイ可能です。
Steam
開発元:あみそ組
価格:税込205円
評価:非常に好評
iOS
コエヲタヨリニ。SP 脱出ゲーム/声×脱出 on the App Store
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=xyz.amisogumi.koetayo2&hl=ja-JP
ゲームの特徴・評価
操作感・特徴
・前作「コエヲタヨリニ。」の続編だが、前作が未プレイでも楽しむことが可能。
・プレイ時間は2~3時間。
・主人公以外の登場人物はリアルなフルボイス。
・エンディングは全4種類で、プレーヤーの選択によって結末が変わる。
・基本的には通話相手の女性の音声のみを手掛かりとしてステージ制の謎解きを行う。
ゲーム評価
前作と同様のリアルなフルボイス
前作と同様、主人公以外の登場人物はフルボイスで、主人公が置かれている状況をよりリアルに感じる手助けになっています。さらにヘッドセットを使用してプレイすることで、より臨場感のある探索を味わうことができます。
難易度は少し高めの謎解き
謎解き自体は少し難しめで、前作よりもやや難易度が上がっているような印象を受けます。さらにバッドエンド回避のためには高めの推理力や状況判断力が求められるため、それなりにやりごたえのある謎解き・脱出ゲームに挑戦したい方にもおすすめです。
前作よりも周回したくなる要素が増えている
今作のエンディングはトゥルーエンド・バッドエンド・見初められエンド・りのに助けられエンドの4種類があります。前作では主人公が東崎りのに話しかける際の選択肢によって決まる「信頼度」がエンディング分岐に関わっていましたが、今作では新しく「鬼畜度」というパラメータがあり、この鬼畜度が高いと犯人側に気に入られてしまう特殊なエンディングに辿り着きます。さらに条件を満たすことで前作の登場人物が助けに来るエンディングもあるなど、エンディングの種類がバラエティに富んでおり、その回収のために周回したくなる要素が増えています。
このゲームをプレイした感想
ゲームの見どころ
前作と同様、電話を繋いだ女性から得られる音声情報のみから脱出の手掛かりを得る必要があります。さらに今作では監禁の首謀者である南晶と直接電話で話す場面があったり、前作よりもバッドエンドが発生する場面が増えているなど、良い意味で終始気が抜けないハラハラ感を味わいながらゲームをプレイすることができました。
そして今回もストーリーの最後にどんでん返しが待っていました。協力者として電話を繋いでいた女性は実は北野愛実ではなく犯人側の人間で、本物の北野愛実は同じ建物内に監禁されたままという状況に追い込まれます。「偽物の北野愛実から逃げつつ、今までやり取りしていた会話の音声データのみを頼りに本物の北野愛実を探し出して一緒に脱出しなければならない」という、非常に追い詰められた状況で正しい選択を迫られる緊張感がとても良かったです。
ストーリー性について
前作と比較すると、今作の方がストーリー性がありました。監禁の首謀者である南晶の目的は今回も明かされなかったものの通話を通して、彼女が何度も「猟奇的なゲーム」を企画して楽しんできたことがわかります。さらに、監禁されていた本物の北野愛実や警察の人間である西大寺悠などの登場人物が増え、主人公は彼女たちと関わりを持つことになります。最終的に、北野愛実になりすましていた女性は何者かによって殺められてしまい、主人公がその事件の容疑者にされてしまうところでストーリーが終了しており、次回に続く展開がさらに楽しみになりそうです。
おわりに
既に前作「コエヲタヨリニ。」をプレイ済の人はもちろん、音声から得られる情報のみを頼りに謎解きや脱出を進めるようなゲームをプレイしてみたい人、緊張感のあるサスペンスゲームが好きな人にもおすすめの作品です!
最後までお読み下さりありがとうございました。