この記事では、もんぜん様が制作されたホラーゲーム『頭痛』についてネタバレありのゲームレビューをしていきます。
⚫︎本格的な3Dホラーゲームを楽しみたい人
⚫︎エンディング回収しがいのあるホラーゲームが好きな人
⚫︎『頭痛』のレビューを知りたい人
※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。
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『頭痛』あらすじ
主人公は行方不明者を探すため、とある資料館へと向かう。資料館の名前は「深根資料館」。今は既に廃墟となっているが、この資料館に行くと頭が痛くなるらしい。行方不明者は無事に見つかるのか?そしてこの資料館の謎を解き明かすことはできるのだろうか…?
『頭痛』ゲーム情報
ジャンル:探索系ホラーゲーム
制作者:もんぜん
プレイ時間:20分~1時間程度(エンディングの回収度合いによって変わる)
エンディング:5種類
▼以下のサイトからDL可能(Steam)
ゲームの特徴・評価
1人称視点で展開されるリアルな探索ホラーゲーム
この作品は1人称視点の探索型ホラーゲームのため、主人公を操作しているというよりも自分自身が実際に廃墟となった資料館に入って様々なものを調べているような感覚が強い。そのため驚かし要素などをよりリアルな自分事のように感じることができ、ホラーゲームの恐怖感を存分に楽しみたい人には特におすすめだ。一方で敵とのチェイスは無いため、3Dホラーの操作に不慣れな人やチェイスが苦手な人でもプレイしやすいのも嬉しい。
全5種類のエンディングはどれも回収しがいがある
『頭痛』には全部で5種類のエンディングがあり、廃墟からの脱出成功エンドが1種類・脱出失敗エンドが4種類という構成になっている。資料館の中は非常に暗く中の構造も似たような感じになっているため、全エンディング回収の難易度はやや高めなものの、ストーリー考察の材料となる情報が入手できるものや、完全にネタ枠の面白いエンディングなどがあるため、ぜひ回収してみて欲しい。
『頭痛』ストーリーについて
『頭痛』のエンディング内容
この作品のエンディングは5種類で簡単にまとめると以下の通りである。
①単純な脱出失敗エンド
⇒鍵を使って正面玄関から出ていくエンド。顔が付いた謎の生き物に背後から襲われる。
②侍エンド
⇒侍らしき男性に斬りつけられるエンド。正体はおそらく生薬屋で、主人公が治験対象になると考えられる。
③謎の目玉生物に襲われるエンド
⇒目玉だらけのスライムみたいな生物に襲われるエンド。おそらく生薬屋が麻酔薬を作るために使った材料の元となる生き物。
④脱出成功エンド
⇒主人公が梯子を使って正面玄関とは別の場所から無事に脱出するエンド。
⑤カップラーメンエンド
⇒お地蔵様の逆鱗に触れてしまうエンド。探索中に見つけたカップラーメンをお地蔵様にお供えせずにそのまま食べてしまうと迎えるエンディング。
ストーリーと考察
主人公は「深根資料館」に行方不明者を探しにやって来るのだが、どのエンディングでも行方不明者に関する情報は掴めていないように見える。ゲームプレイ後は、主人公は本当に行方不明者を探しに来たかったのだろうか?行方不明者を探すという名目で廃墟になった深根資料館に入ってみたかっただけなのではないか?という疑問も感じた。
主人公の詳細な目的はわからないが、きっと行方不明者も何かしらの理由で深根資料館に訪れ、脱出失敗時の主人公と同じような目に遭ったのではないだろうか。
深根資料館は深根村に関する資料を展示していた場所だったようで、深根村の生薬屋に関する資料を読むことができる。そしてその生薬屋の人間が自身の医療技術を向上させるために大量の宿客を誘拐しわざと傷付けた上で様々な治療方法を試し続けていたこと、その過程で多くの宿客が亡くなっていたことが判明する。さらに主人公が資料館に入った日に治験の犠牲者が1人出る予定であったことと、侍エンディングでは侍のような男に主人公が斬られるシーンがあるため、廃墟化した深根資料館に入った人間は高確率で生薬屋の実験体となってしまうことが推測できる。(もちろん年代的に生薬屋は亡くなっているはずなので霊的な存在の仕業ということになってしまうが…)
もしくは、資料館にいる謎の生物(目玉だらけのスライムみたいなもの)に襲われて脱出失敗となるエンディングもあるため、この生物によって行方不明者が命を落としている可能性もあるかもしれない。
ちなみにタイトルの「頭痛」はこの謎の生物から作られる麻酔薬に頭痛を引き起こす効果があるところから来ていると思われる。
おわりに
・探索やエンディング回収によって得られる情報からストーリー考察できるのが面白い。
ゲーム内の探索やギミック解除にもやりごたえがあり面白い3Dホラーゲームですので、気になった方はぜひプレイしてみて下さい!
最後までお読み下さりありがとうございました。