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【斧鬼~魍魎の棲む家~】ゲームレビュー/鬼のいる屋敷に潜入

※本ページにはプロモーションが含まれている場合があります。

今回は、あるまソフト様が制作された「斧鬼~魍魎の棲む家~」の紹介とネタバレありのレビューを書いていきたいと思います。

この作品は1人の少女が失踪した姉の行方を探すために、化物が巣食う屋敷を探索するホラーゲームです。

 

この記事はこんな人におすすめ!

●化物の強烈なインパクトをゲームで味わいたい人

●ホラー演出を楽しむだけでなく緊張感のあるチェイスもしたい人

●「斧鬼~魍魎の棲む家~」のレビューやストーリーの感想を知りたい人

※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

▼実際のプレイ動画をベースにストーリーの簡単な解説動画もあげておりますので、雰囲気も含めて全体のストーリーを知りたい人にはこちらがおすすめです。短くまとまっている分、ホラーが苦手な人でもまだ観やすいかと思います。

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「斧鬼~魍魎の棲む家~」あらすじ

主人公の少女ユイが住む街では以前から謎の失踪事件が頻発していた。新聞記者であるユイの姉サクラコが事件を追っていたが、突然連絡が取れなくなってしまう。ユイは姉を探すために入った公園の奥に、見たことのない建物とサクラコの荷物が置いてあるのを発見してしまった。突然斧を持った鬼のような怪物が現れ、襲われて逃げるうちにユイは屋敷の中に入ってしまう。はたしてユイは姉を探し出すことができるのか?そして斧鬼とは一体何者なんだろうか?

 

▼正体不明の怪物、斧鬼

 

▼主人公ユイ

「斧鬼~魍魎の棲む家~」ゲーム情報

▼DL可能なサイトはこちら(ふりーむ)

●ジャンル:ホラーアドベンチャー

●製作者:あるまソフト

●動作環境:Windows7 32bit/7 64bit/8 32bit/8 64bit/10 32bit/10 64bit

●プレイ時間:1時間程度

●エンディング:1種類

●備考:一部グロテスクな描写があるため苦手な人は注意

「斧鬼~魍魎の棲む家~」の特徴・評価

薄暗い屋敷内の雰囲気はホラー感がたっぷり

ゲーム内のマップは薄暗い場面が多く周囲の様子が見えづらいのですが、それがかえって敵がどこから襲ってくるかわからない恐怖・周囲に落ちているアイテムや倒れている人間の不穏さを増幅させています。

「探索の中で拾ったメモや日記から得られる情報や、各所に倒れている研究員と怪物に襲われたであろう人たちの痕跡から、主人公がいる場所の恐ろしさと真実が徐々に明らかになっていく」という王道の展開ではあるものの、「斧鬼」の正体と屋敷で何があったのかが気になり、思わず引き込まれて先を進めたくなってしまうようなストーリーです。

暗めのマップで行われるステルスやチェイスは緊張感が高め

マップは全体的に薄暗く初見殺しもあるため、敵から隠れる・逃げる等の場面では苦戦する人もいるかもしれません。敵から逃げつつギミック解除に必要なアイテムを入手して安全な場所まで移動する必要があったり、敵と接触した時の判定もややシビアです。しかしその分、敵から逃げ切った時の達成感は大きいです。

マップ自体はそれほど複雑な作りではなく、用意されている謎解きの難易度もちょうど良く楽しめるようになっています。

主人公が頼もしい分プレーヤーの精神的なハードルが下がる

特に斧鬼から逃げる場面では斧鬼との距離が近く、気が抜けない場面も多いのですが主人公のユイは決してか弱い少女ではありません。意外にも敵に動じない姿勢と勇気・何が何でも逃げ切る行動力・極限状態においても冷静な分析力など、物語が進むにつれて「強い主人公」の存在感が出てきます。ユイの冷静かつ「やるしかない」といった前向きな姿勢に、操作するプレーヤー側が勇気づけられ敵に挑みやすいような気がしました。

「斧鬼~魍魎の棲む家~」ストーリーについて

斧鬼の正体は意外な人物

斧鬼の正体は屋敷の主人「石井吉郎」であり、幼い娘を失い妻に捨てられた孤独と絶望感から自分自身にアルドビアウイルスを投与してしまった結果の産物でした。

石井吉郎は、娘が感染し命を落とした原因である「アルドビア出血熱」の治療薬を開発するために多くの子供を犠牲にした非人道的な人体実験を行っていました。その結果妻に捨てられ、人としての原形を留めない怪物になったのは彼の自業自得ですが「人間がどうしようもない孤独を感じて精神的に追い詰められた時、どんな行動に出るかわからない」ということを体現したまさに究極系のようだと感じました。

繰り返される悲劇?

斧鬼との戦いから1年後、ユイの友人と思われる人物から電話がかかってきて、「いなくなった兄を探すために公園にいる」と伝えた後すぐに切れてしまうところでストーリーが終わります。これはユイが最初に屋敷に入ろうとした時の状況と同じです。

「屋敷は燃えて斧鬼はもういないはずなのに」「今度はユイの友人がユイと同じ目に遭うのでは?」などと様々な憶測や不安を掻き立てられるような終わり方になっているのが良かったです。

おわりに

インパクトのあるホラー演出や緊張感の高いチェイスを楽しみたい方には特におすすめしたい作品です。気になった方はぜひプレイしてみて下さい。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。