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【アクアリウムを忘れないで】ゲームレビュー/3つの記憶を頼りに脱出せよ

この記事では、らう様が制作された『アクアリウムを忘れないで』についてネタバレありのゲームレビューをしていきます。この作品はちょっと不気味な水族館から少女が脱出するアドベンチャーゲームです。

この記事はこんな人におすすめ!

⚫︎ビジュアルノベル要素のあるADVゲームをプレイしたい人

⚫︎しっとりとした雰囲気のゲームが好きな人

⚫︎『アクアリウムを忘れないで』のレビューを知りたい人

※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

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『アクアリウムを忘れないで』あらすじ

1人の少女が少し不気味な水族館にやってきた。しかし彼女は今までの記憶を失くしており、憶えられる内容は3つしかない。何故か少女を襲うアザラシの存在を気にしつつ、重要な情報を集めてこの水族館から脱出しよう。

『アクアリウムを忘れないで』ゲーム情報

ジャンル:アドベンチャーゲーム

制作者:らう

プレイ時間:30分~40分程度

エンディング:1種類(ゲームオーバーあり)

▼以下のサイトからDL可能(unityroom)

ゲームの特徴・評価

「覚えられるのは3つまで」という制約の中で情報を取捨選択しよう

このゲームの主人公は3つまでしか情報を憶えておくことができない。さらに記憶している情報が誤っていたり、必要な情報を記憶していない状態では脱出することができないのだ。だからこそ「どの情報が脱出する上で大事そうか?」と試行錯誤しながら選択肢を選ぶのがとにかく面白い。

ちなみに誤った情報の組み合わせのまま進むと1匹のアザラシが主人公を襲いに来る上に、今までに獲得した記憶を奪って水族館の入り口に戻されてしまう。アザラシが来る際に「パウパウ~」という声がするため、何度も間違えるとパウパウ攻撃がややトラウマになってしまうプレーヤーもいるかもしれない。

幻想的かつ不思議な雰囲気漂う空間が素敵

舞台となる水族館は幻想的でしっとりとした雰囲気が漂っており、プレイした時の没入感も高い。水族館にいるアザラシたちの気持ちを考えると思わず涙が出てしまうような悲しいストーリーにきっと入り込んでしまうだろう。

脱出するのが主人公の目的ではあるのだが、物語を進めていくうちに脱出することを一瞬ためらってしまうような場面さえあった。

『アクアリウムを忘れないで』ストーリーについて

主人公はなぜアザラシに襲われるのか?

主人公の少女は「オルカ」という名前なのだが、水族館で1匹のアザラシによって記憶を奪われており、そのせいで脱出できなくなっていたようだ。主人公を襲って水族館に閉じ込めようとしたアザラシの名前は「すいちゃん」で、寂しさから主人公を傍に置いておこうとしていた。

ストーリーを進めていくと、途中でオルカはアザラシにされて「自分の正体がアザラシであるかのように錯覚させられてしまう」という恐怖体験が起こる。それでもすいちゃんの「オルカにずっと一緒にいて欲しい」という悲痛な思いに、思わず水族館から脱出することをためらってしまう気持ちも生まれた。

さらにすいちゃんが付けているリボンとオルカが付けているリボンが非常によく似ていることから、もともと彼女たちはかなり親しい関係だったことも推測できる。

この水族館の正体は?

この水族館は、実は現実世界のものではない。現実と記憶の狭間にある人間たちの思い出で構成されている。楽しかった水族館の思い出の集合体とも言えるかもしれない。

かつて水族館にいた2匹のアザラシの片割れがすいちゃんだったが、ある日もう片方が人々から忘れられたせいで消えてしまった。きっとそんな悲しいことがあったから、すいちゃんは大好きなオルカに忘れられたくなくて彼女を閉じ込めたのだろう。オルカがこの水族館のことを覚えている限り、すいちゃんを含めた水族館の住人たちが消えることはない。そしてオルカはこの水族館をきっと一生忘れることはないだろうと信じたい。

おわりに

☆『アクアリウムを忘れないで』の良いところ
・幻想的でしっとりとした雰囲気のゲームが好きな人におすすめできる。
・ホラー要素はほとんど無いためホラーが苦手な人でも楽しめる。

 

△『アクアリウムを忘れないで』の気になるところ
・「3つの記憶」で何を選ぶのか?が意外に難しく、つまずいた時が辛い。

 

気になった方はぜひプレイしてみて下さい!

 

最後までお読み下さりありがとうございました。