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【怪話2】レビュー・考察/都市伝説好きにぜひ読んで欲しいホラーノベル

この記事では、法螺会様が制作された『怪話2』についてネタバレありのゲームレビューと一部ストーリーの考察をしていきます。こちらの作品は短編から長編まで様々な怖い話が収録されたホラーノベルゲームです!

ちなみにこちらの作品は2024年4月22日にsteam上でのリリースもされました。

この記事はこんな人におすすめ!

⚫︎都市伝説や怪異が登場する作品に興味がある人

⚫︎クオリティの高い怖い話が読みたい人

⚫︎『怪話2』のレビューを知りたい人

※この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

▼こちらのゲームの実況動画もあげております。

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▼なお、前作『怪話』のレビュー記事もあります!

 

『怪話2』とは?

このゲームには全15話の都市伝説を題材としたストーリーが収録されている。5分程度でサクッと読めるものから1時間程度の長編まで揃っており、話を読み進めていくことで次の新しい話が解放される。

なお、前作である『怪話』も存在するが前作をプレイしていなくても楽しめる。(前作と今作のおまけストーリーに繋がりがあるかも?という程度)

『怪話2』ゲーム情報

ジャンル:ホラーノベルアドベンチャー

制作者:法螺会

プレイ時間:1時間以上(収録された全ての物語を読む場合はかなり時間を要する)

エンディング:1種類(厳密には収録されたそれぞれの話に1つずつエンディングが存在する)

▼以下のサイトからDL可能(ノベルゲームコレクション)

▼Steam

ゲームの特徴・評価

全15話の怖い話が楽しめるボリューム満点の作品

この作品には全部で15話の都市伝説や怪異に関係する怖い話が収録されているが、最初から全ての話が読めるわけではない。初めは数種類の話だけが一覧に並んでおり、それらの物語を読み進めていくことで新しい物語が解放される仕組みになっている。基本的には独立した話が多いが「都市伝説撲滅隊」に関するストーリーは全て繋がりがある。物語は5分程度で読める短編から1時間以上の長編まである上に15話分とボリューム満点だが、どの物語も読みごたえがあるため、思ったよりもあっという間に読み進められてしまう。

考察しがいがあり思わず続きが気になる物語が勢揃い

ゲーム内で読める物語はどれも考察しがいがあり、物語ごとの登場人物たちがとった行動の理由や彼らのその後などについて考えずにはいられない。1つの話を何度も読み返して考え、あれこれと思いを巡らせることができるようなホラーノベルを読みたい人にはぜひおすすめしたい作品だ。また物語によってはインパクトのある怪異などのイラストによる驚かし要素もあるため、緊張感を持って怖い話を読み進めることができる。

『怪話2』ストーリーについて(『アンカー』について主に言及)

本来は『怪話2』の全ての話について言及していきたいところだが、この記事では3話分にわたって同じ登場人物が出てくる「都市伝説撲滅隊」という物語について少し考察してみたいと思う。この物語は「都市伝説撲隊」「都市伝説撲滅隊2」「アンカー」の中で3人の少年少女(J・W葉・U)が様々な都市伝説に立ち向かい、都市伝説はあくまで人間の仕業や大人から子供への教訓に過ぎないということを証明するために奮闘していく。正直かなりのバッドエンドだが救いの無いストーリー好きにはたまらない内容でもある。

「不幸の手紙」は本物の都市伝説だったのか?

都市伝説撲滅隊最後の物語となる「アンカー」では、多くの人が一度は聞いたことがあるであろう「不幸の手紙」という都市伝説にJ・W葉・Uは立ち向かう。負の連鎖を断ち切り不幸の手紙が都市伝説ではないことを証明するため、「届いた手紙と同じ内容を3人の人間に送らなければならない」というルールに従って中学校の同級生たち全員の手紙の送り先を引き受けた3人だったが、きっとこの行動が本来はただの悪戯に過ぎない「不幸の手紙」を都市伝説化させてしまったのではないかと私は考えている。

なぜならJが襲われた怪物は多くの目と様々な声で構成されており、怪物がバラバラに発する単語の中には、つなげると「どうなるか見てみたいだけなのに」のように読めるものがあった。Jたち3人に手紙を送りつけることで危険を免れた同級生たちが、今度は「不幸の手紙を送りつけられた人間は本当に危険な目に逢うのか?」という好奇心を持ち始め、その多くの興味や念のようなものが本物の怪異を作り出してしまったのではないだろうか?またこの怪物は不幸の手紙に呪われた人間を次々と襲って取り込むことで巨大化していく性質も持っていると思われる。

Jを襲った怪物は何故かJの名前を知っており、「J」と「Jくん」の両方の単語を発していた。「J」はW葉の、「Jくん」はUの呼び方であり、先に不幸の手紙によって命を落としていたW葉とUがこの怪物に死後取り込まれてしまい、Jを自分たちの仲間にしようとしているように見えるのだ。怪物の中にはW葉とU以外の被害者たちの魂も含まれていて、怨霊のようにJを呼び込んで仲間を増やそうとしているのだろう。

Jはその後どうなったのか?

結局謎の力によって怪物は消滅したためJの命は助かり、さらに全ての話を読み終わると出てくるおまけストーリーに出てきた「男2」という人物はJなのではないかと考えている。なぜならおまけストーリーの「男2」はヘリコプターの中で「都市伝説は存在しない」ということをしきりに力説しており、前作『怪話』のおまけストーリーと照らし合わせると、ヘリコプターに乗っている人々は『怪話』及び『怪話2』の登場人物たちと推測されるからだ。

ちなみにJを不幸の手紙から救ったのはJたちが過去の物語で助けた花子さんやさとるくんではないだろうか。Jが怪物から逃れるために選ぶ選択肢はトイレか公衆電話であり、どちらを選んだ場合の会話もこの2人がJを助けるために怪物を消そうとしてくれたように見えるからだ。そしてJが助けた花子さんやさとるくんは、元々は現実で起こった事件に巻き込まれて亡くなった実在の人間だった者が怪異化・都市伝説化したものだと思う。実際にJたちは、既に亡くなっている彼女たちを救済する際に異空間のようなところに取り込まれているため、十分に非現実的なことに遭遇しているのである。

それだけの経験をしてきたにもかかわらずJは頑なに都市伝説の存在を信じていない。その上不幸の手紙によって親友のW葉とUが不可解な死を遂げ、自身も危険な目に遭ったのに、だ。きっと彼は都市伝説(花子さんやさとるくん)が自分を助けてくれたことに気付いておらず、これからもその存在を否定し続けるのだろう。けれどJが都市伝説の存在を心から100%否定しているかというとそれも違うような気がする。

なぜならJ自身が怪物に襲われた際にW葉とUが亡くなった時の回想シーンがあり、Jは2人が死んだことを「ぼくのせいじゃない」という場面があるからだ。もし都市伝説の存在をここで認めてしまったら、「W葉とUが命を落としたのは自分のせいでもある」ということを認めざるを得なくなってしまうため、余計に「都市伝説なんて存在しない」という考え方に固執しているのかもしれない。

おわりに

☆『怪話2』の良いところ
・都市伝説や怪異に興味のある人は大いに楽しむことができる。
・考察しがいのある謎多きストーリーが好きな人に特におすすめ。

 

△『怪話2』の気になるところ
・物語の映像には一部グロテスクなものもあるため苦手な人は注意が必要。

 

気になった方はぜひプレイしてみて下さい!

 

最後までお読み下さりありがとうございました。